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無垢のフローリングは、その防音性能が認められておりませんので、
フローリングの下地に使う材料で、防音規定を満たす必要があります。
昔は、防音下地材がそれほど出回っていなかったので、マンション に無垢のフローリングをはる、なんてことは
大変だったらしいのですが、今はそんなことは無くて、便利な下地材がいろいろ販売されています。
その中から、防音の基準を満たし、施工的に有益で、コスト的にも許容範囲内、そして好みに合った遮音材を選べばOKです。
私たちが実際にマンションリフォームで無垢のフローリングを施工させていただく際に
使用している遮音下地材とその方法をご紹介します。
■ユニフェルトケナフA
ユニフェルトケナフAは、ケナフでできたフェルト(遮音材)と、
アスファルト(制振材)でできています。
ケナフは紙の原料として知られる自然素材、アスファルトは原油から
生成されますが、天然物に近く反応性に乏しい安定した素材です。
こちらを、ベニヤと組み合わせて使用します。
施工すると、床を踏んだ時に、しっかりした踏み心地になります。
いかにも音が下階に響かない感じです。
こちらのユニフェルトケナフを、無垢のフローリングの下地に使用することで、LL-45という防音の規定を満たす事ができ、無垢のフローリングをマンションの床に使用できる可能性が広がります。
■木の香 防音マット
 LL-45よりも厳しい、LL-40の規定の場合に使用します。
こちらは、遮音制振マット(黒っぽい色部分)+耐水パーティクルボード(茶色の部分、木くずを固めたもの)+エアクッション(白色の部分、緩衝材のプチプチのような)でできていて、LL-40の基準を満たす性能を持っています。
上でご紹介したユニフェルトケナフAは、ふわふわした素材ですので、
フローリングを止めるための釘を打っても、効きません。
ですので、フローリングとの間にベニヤを一枚挟む必要がありました。
一方、木の香は、この上に直接釘を打つことができるので、
ベニヤの捨て張りが必要ありません。
製品自体の厚みの19ミリ、プラス、フローリングの無垢の厚み(15ミリとか20ミリとか)が、
施工に必要な厚みになります。
この、「厚み」というのが、結構ポイントで、たとえば畳の部屋を無垢のフローリングに変えたい、といった場合、今の畳を撤去したところにフローリングを敷くわけですが、マンション では、畳を上げてみると躯体のコンクリートという場合も多いのです。
今の畳と同じ厚みでフローリングを施工しないと、床がおかしなことになってしまいますので、下地+仕上げの厚みができるだけ少ない方が(もちろん、防音の基準を満たした上で、ですが)、使用範囲が広がるのです。
(畳の厚さより薄くなってしまう場合には、ベニヤなどで調整ができます。)
■置き床工法 「マルチ・コンポ・システム」
 「木の香 防音マット」は、とても便利な製品ですが、
それだけでは対応できないケースが出てきます。
マンションで、右の写真のように床に段差があるのを見かけたことのある方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
これは、割と築年数のあるマンションで、トイレや、洗面など水周りの近くに良くあることなのですが、
配管スペースを確保するために、室内の一部の床が高くなっているのです。
リフォーム をする際には、床の段差をなくし、バリアフリーにしたい、という希望をもたれる方もいらっしゃいます。
全室フラットに、というのは難しい場合もあるのですが、写真の防音システムを使用することで、LL-40の基準をクリアしつつ、室内の床をフラットに揃えることができます。
右の写真は万協株式会社の「マルチ・コンポ・システム」です。
写真のように、全室の床を上げますので、天井高さは通常より低くなってしまいますが、
配管スペースを確保しつつ、床を平らにすることができます。
ちなみに余談ですが、マンション では、1階の住戸は下の階がないので、防音規制の対象にならない場合が多いです。
1階の物件を購入される、というのも無垢材を使いたい方にとってはよいひとつの方法かもしれませんね。
>>合板のフローリングと無垢のフローリングの違いにつきましてはこちら
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